先日、久しぶりに鉄道旅行らしきものをしてきました。"鉄道旅行らしきもの"とは言っても、実際には仕事なんですが。京都から南彦根まで、各駅停車で約1時間。土曜日だった事もあり、比較的空いていた方だったのだろう、座ってのんびりと行くことができました。
私は、いわゆる「鉄道オタク」でも「鉄道マニア」でもない。が、「鉄ちゃん」ではあるようです。
「鉄ちゃん」のなかには、乗って楽しむ「乗り鉄」、写真を撮って楽しむ「撮り鉄」、音を楽しむ「音鉄」等々、様々な「鉄ちゃん」がいるそうです。
ならば私は、「飲み鉄」とでもいうのでしょうか。特急列車や新幹線で飲むお酒こそ、この世で最も美味い飲み方だと信じている。
一人列車に乗り込み、自分の席を探す。座席は、もちろん窓側だ。出発までの慌しい時間も楽しみながら、まずは荷物と座席を自分が最も心地よい状態にしていく。なにしろ、これからが魅惑の時間のはじまりだ。セッティングが終わり、ようやくシートに深々と腰掛けると、まずは「フーッ」と深い息をつく。しばし窓の外のホームの様子を見ながら、ゆっくりと列車の発進に身をゆだねる。ホームの先端を過ぎ、いよいよ列車が加速していこうとするところで、座席の前のテーブルをたおす。
"プシュッ"
まず一杯目はビールだ。つまみは、まだいらない。車窓を流れる景色が、つまみだ。
ほどほどに気分の良いほろ酔い加減で、ビールをもう一杯。季節や風景によっては、日本酒でもいいなあ。日本酒はもちろん、ワンカップ。上等なお酒でないほうが、気分ですよね。と、このころになると、つまみのひとつも欲しくなる。裂きイカ、あたりめ、ちくわに柿ピー、やはりチープなつまみのほうが良い。
景色にちょっと飽きたら、小説でも読もう。そのうち小説にも疲れて、また景色が恋しくなるはずだ。
と、こんな鉄道旅行が、たまらなく好きです。これで行き先が温泉旅行だったりしたら、もう最高です。もちろん出張帰り、あとは家に帰るだけという新幹線の中でもOK。とりあえず、行き先はどこでもかまいません。「特急列車」or「新幹線」+「お酒」の組み合わせが目的な訳だから。酔いとともに、疲れがほろほろと抜けてゆくような脱力感に身を任せる感覚は、なんともいえず心地よいものです。
こんな事を感じ、考えながら彦根まで往復してきました。
今回の「鉄」旅は仕事だったけど、よし、今度列車に乗って旅に出よう。
これは中年オヤジただ一人だけの、ほんのささやかな楽しみ。妻には悪いが、「飲み鉄」的一人旅を存分に堪能してこよう。
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